うさぎの草むしり堂
主にオンラインゲーム(ラグナロクオンライン等)と日常についてつづられています。
スポンサーサイト
上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。
2?2 想い
 友達が私の元に帰ってくることはなかった。
 同じゲーム内なのにサーバーを私に知らすことなく変えていたことを偶然知った私はショックを受けたが、友達を責めることはしなかった。
 しても仕方ないこと。
 自分はその程度の関係にしか思われていなかったのだと諦めがついていた。
 でも、約束を頑なに守っているのはきっとどこかで戻ってきてくれるなんていう甘い考えがあった。

【ユーリ?】
【え?】

 考え事をしていた私に声をかけてきたのはシンだった。
 このところ毎日のように一緒にいさせてくれる知り合い。
 私よりも年下なのに落ち着いていてよく話を聞いてくれていた。

【珍しく考え事?】
【あ、いえ・・・・・・・・・・・・】

 彼には関係のないのことなのだから言うわけにはいかない。
 一緒にいてくれるだけで十分だった。
 あまり自分から話してはこないけれど、妙な安心感を私に与えてくれていた。

【疲れたのならば少し休憩する?】

 心配そうに声をかけてくれたのはハンターのリシェルさん。

【無理はよくないですよ】

 そう言いながらブドウジュースを渡してくれるプリーストのマリさん。
 三人とも今の私のとって大切な仲間だった。
 効率重視の狩りではなく楽しむことをメインにしているため、居心地がすごくよかった。
 あまり自分から話をしなかったシンもよく話すようになって、よくリシェルさんと口げんかをしている。

 もう私は一人ではないんだ。
 過去との決別はまだできないけれども今はこのままでいたい。

【ユーリもなんか言ってあげなよ】
【あのな、そういうことを言う?普通】

 何を私が言うのかわからなかったがおかしく思えてつい笑ってしまった。
 おかしくておかしくて今まで一人で考えていたことが馬鹿らしく思えてしまった。

 過去はもう変えることはできないけれども私にはまだ今と未来があるのだと、この四人で進んで行けるところまでいってみたい。
 それが私の今の想いだった。
スポンサーサイト




コメント
▼この記事へのコメント<(あれば表示)

■ コメントを投稿する
URL:
Comment:
Pass:
秘密: 管理者にだけ表示を許可する
 
トラックバック
この記事のトラックバックURL

▼この記事へのトラックバック(あれば表示)
上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。