うさぎの草むしり堂
主にオンラインゲーム(ラグナロクオンライン等)と日常についてつづられています。
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2?1 孤独からの解放
 【戻ってくるから待っていて】
 
 その言葉はきっと偽りのことだと自分でもわかっていた。
 一年という長い時間、どこかで期待を持っていたのかもしれない。
 でも現実は私の予想通りだった。
 それでも交わされた約束を私から破ることはしたくなかった。
 たとえ、相手がその約束を忘れてしまっていても私が覚えている限りまだ生きているのだから。

 事故で両足の歩く機能を失ってしまった私にとってオンラインゲームがたった一つの世界だった。
 毎日のようにINをして、何をすることなくただ現実世界とは違う世界の中で静かに存在をしていた。

 約束を交わして一年、私は今日もまた一人で彷徨っていた。
 人から見れば哀れな孤独者なのかもしれない。
 頭のどこかで何かを守る理性もいつしか味方にはなってくれなくなった。

 そんなとき、私は出逢った。
 いつも一人でいる騎士を。
 そして一目で感じた。

(この人も同じだ)

 同じ事情ではないけれども何処か似ている。
 自分の勝手な思い込みかもしれない。
 でも、少しでも分かち合えれるのならば話をしたい。

 何度も声をかけようとしたけれども、最後の勇気が出てこない。
 約束が足かせになってしまっているかもしれない。
 
(この人は私を一人にしないでくれるかな・・・・・・・・・・・・)

 もう一人で何かを待つことに苦しみしか感じなくなっていた私にとってその騎士を利用しようとしていると思うと胸が痛む。
 それでも、声をかけたいと思ったのは私の弱さかもしれない。

 何度目かの一方的な再会を果たして私は勇気を出した。

【こんにちわ】

 その瞬間、私の孤独だった心は変化を始めた瞬間だとはこのときの私は気づきもしなかった。
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