うさぎの草むしり堂
主にオンラインゲーム(ラグナロクオンライン等)と日常についてつづられています。
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1?10 仲間
 何度かリシェル達とPTを組んでいくといつのまにかそれが当たり前のようになっていた。
 PTだけあって今まで二人では無理だったダンジョンにもいけるようになり、狩り自体は順調にこなしていく。

【これから飲みにいくわよ】

 狩りから戻ってリシェルがまず第一声。
 リアルで飲みに良くのだと思っている、

【ゲーム内で飲みに行くに決まっているじゃあない】

 と、平然と言い放った。
 ゲーム内でどうやって飲みに行くのか、僕とユーリは顔を見合わせる。

【首都で一軒、酒場があるじゃあない。そこにいくのよ】
【どうやって飲むんだよ?】
【バカね?。本気で飲むとでも?】
【・・・・・・・・・・・・】

 時々、リシェルの言い方にムッとするがユーリやマリの手前、感情的になるのもどうかと思って我慢している。

【まぁとにかくついてきな】

 そう言って一人でさっさと酒場に向かう。

【すいませんね】

 申し訳なさそうにマリが謝ってくる。
 人の良いマリに対してボクは悪い印象はない。
 むしろ、リシェルに振り回されていると思うと同情もしたくなるほどだ。

【ああいう性格なの?】
【昔はもう少し大人しかったんですけど、人間ですからね】

 そう言って彼女のことを温かく(?)見守っているマリは大人だと思った。

【ほら、なにしてるの。さっさと来なさい】

 ボク達はなんだかといった感じでリシェルの後を追って酒場に向かった。

 中は意外にも空席が目立っていた。
 それもそうだ。
 ゲームなのだから溜まり場とかにするぐらいでほとんど用のない場所なのだから人がいないのが普通だ。

【ほら席に座る】

 リシェル本人はやたらと酒場を楽しんでいるように見える。

【さて、今更だけどもう一度自己紹介しましょう】
【本当に今更だね】
【いいじゃあない。こうして見ず知らずの他人同士が同じ空間でいるんだからせめて名前ぐらいは知っておかないとね】
【そんなの見えているからしなくてもいいんじゃあないの?】
【わかってないな】

 リシェルはため息を漏らす。
 何かボクが間違ったことを言ったのだろうかとユーリやマリを見る。
 二人とも困った笑顔を浮かべて答えてはくれない。

【あんたね。人と接する時に大事なのは何だと思う?】
【そりゃあ・・・・・・・・・・・・】

 答えが出てこない。
 それもそうだ。
 現実世界でのボクは誰とも仲良くもないし他人と接することもほとんどない。
 だから何が大事なのかなんてわからない。

【まずは挨拶。そして次に自己紹介。そうしたらそこから話が始まるわけ。OK?】
【そうなんだ】
【プレートを見てこういう名前なんだってわかっても実際に話をしなければそれこそ知っても無意味になるでしょう?】
【まあね】
【そういうのじゃあコミュニケーションなんて取れるわけがないじゃあない。だからなの】

 たぶんリシェルの言っていることは間違いではないだろう。
 ボクがユーリと出逢った頃を思い出すと、彼女の言うとおりだと思う。

【わかった】

 そう言うとリシェルだけではなくユーリやマリも嬉しそうに頷いていた。

【それじゃあ仲間同士、自己紹介から始めましょう】

 ボクたちはお互いに名前と手短なことを話し合った。
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