うさぎの草むしり堂
主にオンラインゲーム(ラグナロクオンライン等)と日常についてつづられています。
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1?7 迷い
 彼女がやられて以来、ボクたちは少しだけ変わったような気がする。
 今まで相手を思いやることなんてしなかったボクが彼女に対してだけ気にかけるようになっていた。
 正直なところ驚いていた。

【間に合わなかったらこれを使って】

 店売りの回復アイテムをいくつか渡すと嬉しそうにお礼を言ってくる。
 こういうのも悪くないものだ。
 人と距離を置いていたいままでの人生がこういう小さなきっかけで変われるのならばそれでもいいかもと思うほど僕としては前向きになっていく。

【私もシンに負けないように頑張ります】

 何をどう頑張るのか知らないが悪い気分にはならない。
 こういうのが友達なのかと思うと悪くない。
 もっとも現実世界では友達は今もいない。

【シン】
【なに?】

 一通り狩りをしてからいつもの場所で話をしているとボクの名前を呼んでくる。
 そして黄色い文字で携帯のメールアドレスが送られてきた。

【これは?】
【何かあった時の連絡方法です。アドレスを知っていれば連絡も簡単に取れるから】

 この世界でしか会うことの無い僕たち。
 その中での友達だからこそようやく気を許せるようになっていた。
 それを現実世界まで繋げてこようとする。

【私が勝手に送っただけですから、そのまま流してくれてもかまいませんから】

 ユーリからすれば何でもないことなのに僕は何も言い返せない。
 どうすればいいのかわからないまま、とりあえずアドレスをメモした。

【今日はそろそろ落ちますね】
【う、うん。お疲れ】

 手を振って彼女は落ちて行く。
 そして僕は一人、渡されたアドレスをぼんやりと眺めていた。
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