うさぎの草むしり堂
主にオンラインゲーム(ラグナロクオンライン等)と日常についてつづられています。
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1?5 命の重み(1)
 二人で狩りをしたり話をすることに慣れてきたボクだが、相変わらず他の人とのコミュニケーションはまったく進展しなかった。
 そのことを察してかユーリも誰かを紹することもせずボクとペア狩りをしてくれていた。
 しかし、騎士のボクと違ってアコライトのままの彼女は油断するとモンスターに襲われて瀕死になってしまうことがこのところ増えていた。

【すいません・・・・・・・】

 申し訳なさそうに謝る彼女にボクは転職を何度か勧めた。
 しかし、いつ戻ってくるかわからない友達との約束のためこのままでいると頑なに転職を拒んだ。

【でもこれ以上、新しいところが増えていってもアコライトのままでは辛いと思う】
【わかっています・・・・・・】
【転職したほうがもっと効率よく狩りもできる】
【それもわかっています・・・・・・】

 この調子でいつもボクは説得するのをやめてしまう。
 頑固すぎるのも考え物だと思ったがそれを訂正してくれとは言わなかった。
 転職してプリーストになっていたならばさほど問題にもならないことだが、アコライトのままではすぐにSP(スキルポイント)が切れてしまい、自分の支援までまわらなくなってしまう。
 そのために横沸きや少し距離が離れるとモンスターに襲われていた。

【今日は戻ろう】
【はい・・・・・・】

 自分で用意していた回復アイテムも底をついて、これ以上は無理だと思った。
 ワープポタを開こうとしたその瞬間、彼女の横にモンスターが沸いた。
 ボクのHP(ヒットポイント)は1000ほど残っていたが、彼女はほとんど瀕死に近かった。
 一発でも攻撃が当たればやられてしまう。
 距離的にボクが攻撃するよりも早くモンスターが彼女に攻撃をした。
 あっさりとやられて倒れこむユーリにボクは愕然とした。

 今まで危ない場面はあったものの一度もやられたことはなかった。
 それが今目の前で彼女がやられた。
 敵を何とか倒したが、イグドラシルの葉を持っていないボクは彼女を起こすことができなかった。

【やられちゃいましたね】

 どこか苦笑いをしているように思えた。

【ど、どうして回復しなかったんだよ】
【ポタ出している最中でしたからどうすることもできませんよ?】
【その前だよ】

 ワープポタを出す前に回復しておけばこんなことにならなかった。
 そして守れなかったボクの弱さが苛立ちをさらに高めていく。

【そうでしたね。もう戻るだけだって思って油断していました】

 ゲームなのだから街に戻れば復活できる。
 だからそんなに怒ることでもなかった。
 でも、ボクはそれが嫌だった。
 誰かが死ぬということが・・・・・・。
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