うさぎの草むしり堂
主にオンラインゲーム(ラグナロクオンライン等)と日常についてつづられています。
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1?4 コントロール
 ほとんど現実世界のことを愚痴ってしまったボクは何を話しているのだろうかと思った。

【ごめん】

 ボクの愚痴なんて聞いてもなにも楽しくないのについ話してしまったことを後悔していた。

【謝ることなんてないですよ。私だって愚痴りたい時もありますから】

 ユーリは気にしないでと言う。
 年上の女性は大人だなぁと思ったが、それを言うことは相手に対して失礼だったので口にはしなかった。
 何にしても人に愚痴るというものはその人にとっては迷惑なことなのではとボクは思った。

【でもこの世界は素敵ですね】
【どうして?】
【知らない人とこうして友達になって話をすることです】

 それはただ単に顔が見えないからではと思った。
 言葉だけで人を判断することは簡単なことではない。
 いい人だと思っていても実は人を平然と裏切ったり傷つけたりする。
 それが嫌で現実逃避をする人もいたり自殺をしたりする。

【一人になってから私は何をすればいいのかずいぶん悩みました】

 ずっと一人だったボクからすれば彼女は羨ましかった。
 待っている人がいる。
 友達と呼べる人がいる。
 それに比べてボクは何一つ彼女が持っているものを持っていなかった。

【こうしてシンと一緒にいることでその悩みも少し解決できました】
【ボクはなにもしていないけど?】
【いえ、こうして話ができるだけでも嬉しいですから】

 そんなことを言われたのは初めてだった。
 ボクと話すことすら嫌がる人もいれば存在すら認めてもらえないこともあった。

【変な人だね】

 どう答えたらいんかわからないボクはそう答えた。

【はい】

 別に褒めているわけでもないのに彼女は嬉しそうに頷いた。
 そう感じた理由もわからなかったが、ボクはそう思った。

【現実世界だともっと変な人ですよ?】
【どう変なの?】
【それは秘密です】

 こんな何気ない会話をするのはもしかしたら初めてかもしれない。
 何も飾ることなく話し合える。
 友達というものはこういうものなのだろうかと思った。

【さて、そろそろ狩りに行きますか?】
【どこいきたい?】
【お任せします】

 任せられてもボクは自分から動くことはなかったので断るが、ユーリは頑としてボクに決めさせようとした。
 仕方なくボクはダンジョンに行くことを提案すると彼女は賛成をした。

【しっかり支援しますから騎士様は頑張って倒してくださいね】
【了解】

 ボクを頼りにしてくれるのならばそれに応えるべきなのだろう。
 ボクたちはそうしてダンジョンへ向かっていった。

 
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