うさぎの草むしり堂
主にオンラインゲーム(ラグナロクオンライン等)と日常についてつづられています。
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プロローグ
 この世界は初めから何もかもがおかしかった。
 机の上だけで勉強といって最低限の学習が誰よりもできていれば偉いとか将来有望などと言っている。
 確かにそんな人間はいる。
 でも、ほとんどが発想力のない機械的なことしかできない。
 ボクはそんな現実世界が嫌いだった。
 
 小学生のときに母親を事故で失い、家庭を顧みずただひたすら会社のために働いている父親と二人で暮らしていた。
 中学まで普通に学校に行っていたが、高校に入ってからはほとんど自分の部屋に篭り何をすることなくただ時間を消費していた。

 現実世界にはボクを動かす何者もない。
 存在する事に何か意味があるのだろうかと考えると、対して何も思い浮かばなかった。
 母親を失う前と今、何一つ変わる事はなかった。
 父親は葬式の次に日には何食わぬ顔で会社に行ったのに、ボクは学校に行けなかった。
 会話のなくなった家にボクはいつも一人で与えられたお金で弁当を買っては食べての繰り返しをして今も同じような生活を繰り返していた。

 高校にも週に一度は顔を出しに行く程度で初めは気にしていた同級生も慣れてしまうとこの日にボクがやってくるとわかっていき、誰も反応をしなくなった。
 声をかけることもなく、教師もボクがいようがいまいが関係ないといった顔をしていた。

 そう、ボクはどこにも居場所なんてなかった。
 そう思っていたある日。

 週に一度の登校をしたボクはその帰り、クラスの何人かが集まって話をしていた。
 特に興味のなかったボクはそのまま通り過ぎようとした時、

「ラグナロクっていうのが今面白いんだ」
「知ってる。今、テストプレイしているやつだろう?」

 時々耳にする「オンラインゲーム」ってやつだとボクは思った。
 RPGのようなものをインターネットに接続して全国、もしくは世界中の人間と交流を交えながら遊べるものらしい。

 しかし、ボクの家にはオンラインゲームをするためのインターネットを接続していなかった。
 だから興味を示してもすることができなかったのでそのまま忘れる事にした。

 それからしばらくして、クラス中でその話を聞くことになった。
 そこまでしてオンラインゲームというのが面白いのだろうかと思ったボクは母親を失ってから初めて父親に自分から話し掛けた。

 父親は特に反対することなくすぐにその手続きをしてくれた。
 引き篭もりがちなボクに気を使ったのだろうかどうかはわからなかったが、ボクはとりあえずお礼を言った。

 そしてインターネットを接続してすぐに噂の「ラグナロクオンライン」をするためにボクは部屋の中で準備を始めた。

 IDやパスワードの設定。
 キャラクターの設定。

 どれもこれもが普通のテレビゲームのRPGのような感覚だった。
 ボクの名前をローマ字で入力して始まった。

 そして初めて見る「ラグナロクオンライン」のフィールド。
 現実世界で歩むことをやめかけているボクがこの仮想世界で動き始めた瞬間だった。
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